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Dream and Music - Guided Imagery and Music

このページでは、「夢」と音楽を用いた音楽療法のスタイルである、GIM (Guided Imagery and Music) について、書いていきたいと思います。
 
 

Guided Imagery and Music

個人音楽療法セッション

 

自分の心と向き合ってみる時間 をもちませんか?

 

最後に“こころ“とちゃんと会話したのは、いつでしたか?

 

悲しかったり、腹が立った こころ”に味方になってあげたり、慰めてあげたことはあったでしょうか?

 

不安で心配でしょうがなかった時、そんな気持ちを否定しないで、例えば≪楽しい≫と思う気持ちと同じ位その存在を認めて向かい合えないでしょうか?向かい合うのが辛い気持ちも、私たちの“こころ”が同じように体験している大事なことの一つなのです。

 

誰しも日々ふと疑問に思ったり強い感情体験をする事があっても忙しさの中で素通りしてしまいがちですが、このセッションを通じて、少し自分自身と向かい合う時をもってみませんか?

 

私はどこを歩いてきて、今どんな所を歩いているのだろうか?そして私は何処に向って歩いているのだろうか?

   

 

どうやって?

 

フロイト、カール・ユングなどの心理学者が提唱している、無意識の層の存在についてきいた事があるでしょうか?自分の一部であるにもかかわらず、心の複雑な構造ゆえに、また日々の煩雑に追われ、なかなか深層心理と深い対話をする機会がないかもしれません。

 

しかし目覚める前にみた夢が、一体何を伝えているのだろう? と思ったことがある人もいるでしょう。ユングは、夢は深層心理からのイメージ化されたメッセージだと言っています。

 

2時間のGIMセッションでは、音楽を聴きながら心にうかんだイメージや、色と形を画用紙に描くことを通じて、心の中に存在している無意識の層と、深い会話を体験することを目的とします。何か自分よりもおおきなもの、とてもスピリチュアルな体験も起こることがあります。

 

セラピーは、自分と 自分なりの方法で 真摯に向き合っていくプロセスです。

 

1つの典型的なセッションの流れとしては、クライアントとセラピストの対話でセッションが始まります。

その日の気分や、印象的だった夢や出来事についてなど、セッションの時と空間の中で自分の中に現れた事を話します。

 

その後、セラピストはその会話に基づいて音楽を選び、クライアントを瞑想状態に導いていきます。クライアントはイメージの中に入ってゆき、自分の中で音楽とそのイメージがどう変化していくか、どのようは感情が出てくるか探ります。いうなれば、夢を見ている状態に似ているといえます。音楽とセラピストはあなたの心の深い旅の同伴者です。

 

音楽が終わると、クライアントは、音楽の中での体験を、対話や色と形に描くことによって、セラピストと共にプロセスします。そうすることにより、自分の中から湧き出てきた、イメージ、色、形が自分にとってどういう意味があるのか探っていきます。

 

 

ある クライアントは

“私の issueはとても深い所に埋められていて、硬く蓋をされていました。私はその蓋をこじ開けることができず、中にあるものとの対話をする事も出来ませんでした。しかし、音楽は私をリラックスさせ、夢想状態に導き、私の心の深い部分が自ら表層に浮かび上がってきました。言葉のみのセラピーでは、外からの解釈をきいているようであったのに対して、GIMは私の内側から意味や答えが生まれてくるようでした。”

 

 

 “I really enjoyed the music therapy session. It was such a unique and relaxing experience, unlike anything I have experienced before. The whole process stirred my creativity and imagination in a way I haven't experienced in a long time.”

 

"It's great way to explore inside you. I discovered more my hope, direction as well as my hidden fear. Thank you"

 

 

 

GIMにおけるイメージと音楽体験に関する考察

 

 

音楽プログラム:ベートーベン ピアノコンチェルト5番2楽章、バッハ ブランデンブルグ協奏曲 6番 アダ-ジオ、フォーレ レクイエム In Paradisum、で の異なる二人のクライアント のイメージの要約。

 

音楽中に見たイメージ

クライアント. A: 色が移り変わる空を飛んでいると少し不安な気持ちになる。海に浮かぶ大きな安定感のある船に降りると、多くの船室: 薄気味悪い部屋、居心地のよさそうな部屋などを見つける。船上パーティーの人ごみで感じる 頭痛の色は黄緑。毎セッション出てくる熊の登場は、Cl. の心を落ち着かせる。

 

クライアント. B: 幼少の頃死に別れた 父親と祖母と暖かい光の中で再会, 抱擁、対話。彼らを失った悲しみと、出会えた喜びで止まらない涙。崇高でスピリチュアルな気持ち。

 

AとBのイメージ解釈

Aは、30代後半の人生の岐路に立つ女性。音楽の後、その体験を振り返って、A. は空の色が、自身の揺れ動く気持ち、其々の船室は、異なる自分の側面を表していることに気付き、新しい自分の存在を発見・受容する。又、熊に対する感情体験を通して、それは内在する自身の男性性や包容力であると解釈し、自分自身に対する“常に不安で自立できない”というイメージが変わるきっかけをつくる。

 

Bは、20代半ばの男性で、自分のルーツを探りたいとGIMセッションを受けていた。音楽体験の後、当時の自分は、残された母親を心理的に支える使命を果たす事に精一杯だった事に気付いた、と述べる。音楽とイメージの中で、今まで十分に受け止める機会がなかった悲しみ、父親と祖母に伝え切れなかった気持ちを表現する、神秘的な体験を通して、この死別体験が現在の自分の大きな部分をかたどっている事に気付く。この体験により彼は"二つの死“にまつわる認識されていなかった感情の呪縛から開放されると同時に、新たに認識された自分の一部が他の部分に統合されていく動きを生む。また、彼にとって初めてのスピリチュアルな体験は、その後自分自身のスピリチュアリティーについて目を向けるきっかけをつくった。

 

考察

     クライアント のイメージを生み出す原動力は、意識化されていない感情や、意識されてはいたが、選ばれた楽曲の要素(リズム、楽器編成、様式等)に刺激されて、より鮮明になった感情だ。音楽の中で、クライアント. は意識・無意識の領域を縦横にまたがって触れ、  心の内面で混沌としているお互いにもつれ合った感情、記憶、価値観等を、イメージに転換する。さらに、セラピスト. はイメージ体験を「言葉」を使って説明することを促す事により、クライアント. がより音楽体験を包括的に理解することを可能にする。

Aは船室というイメージというクッションを通して自身の様々な側面を見て感じる事により、新たな自己の出現に圧倒されることなく、自分に対する理解を深めた。

 

また、Bは、「自分」という「個」を超えた現象を通して、世界感が変わり、「自分」という存在を考える直すきっかけにもなった。

 

 

   ユングのいうアーキタイプ、文化、宗教、民族の間で普遍的なイメージ (シンボル)の持つ意味についての知識は、Th. Cl. の心理状態の仮説を立てるための参考になる。しかし、BMGIMセラピーでの最も重要なプロセスは、音楽を聴きながらCl. 自身が創り出したイメージ体験であり、その体験を通じて、自分自身の奥深さに気付いたり、心のどこかで知っている自分なりの答えを、自ら導き出すことにある。音楽とセラピスト の役割は、そのプロセスをサポートし促進させる所にある。

 

a personal GIM group experience report